【コハダの成魚】コノシロを食べてみた【嫌われ者?】
目次
コノシロは美味しいのか?
先日の本牧海釣り施設での釣行では、25cmを超える良型のコノシロがヒットしました。
コノシロと言えば、寿司ネタとして有名なコハダの成魚ですね。
一般的に、釣魚は大きいほど喜ばれますが、コノシロの場合は例外。
ニシン科のコノシロは普通の魚よりも小骨が多く、大型になると小骨も硬く食べにくくなるため、食用魚としての需要はほとんどないようです。
とは言っても、コハダと同じ魚なので、味は間違いないはず。
ということで、持ち帰って食べてみることにしました。
見た目はコハダそっくり
まず鱗を落とすと、コハダと同じ綺麗な皮が現れます。
お腹を開くと2尾ともメスで、割と大きな卵がありました。
献立の都合で、下処理を終えたこの段階で一旦冷蔵して保存し、翌々日まで冷蔵庫で寝かせました。
脂の乗りは抜群
釣行の翌々日、調理しました。
コハダと同じように酢で締める以外にどんな料理が良いのか調べてみると、小骨の多さ以外にも「焼くと臭みが出る」「皮に臭みがある」といった見解がチラホラ…
鮮度が落ちやすいと言われるコノシロ、釣ってから2日たっているので、臭みが心配になり皮をはぐことにしました。
皮をはいでみると、皮下に驚くほど脂がのっており、とても美味しそうです。
臭いを嗅いでみても特に臭みは感じず、期待できそうです。
続いて、小骨対策として骨切りをしていきます。
コノシロは小骨が多い上に硬いので、1mm間隔が理想なようですが、素人にはそこまでの技量はありません…
噂通り、小骨はかなり立派で、骨きりするとザクザクとした感触が伝わってきました。
うまみの強い刺身
ここで、少し刺身の味見をしてみることに。
釣行翌々日だったこともあってか、かなりうまみが強く、脂の乗ったウルメイワシに近い味ですね。
鮮度が落ちやすいと言っても、釣りあげた直後に血抜きをし、釣行当日にさばいたからか、釣行翌々日でも臭みは気にならないレベルです。
確かに骨切りしたにもかかわらず骨がかなり気になり、飲み込めない骨もありましたが、それを補って余りある美味しさです。
細かく骨切りし、刺身の切り方を工夫すればよりおいしく食べられそうですね。
から揚げと相性良し
残りの身は、塩コショウをしてから揚げにしてみました。
煮付けや塩焼きの方が脂の乗りを生かせそうでしたが、小骨による食べにくさを考えると二の足を踏んでしまいました。
結果的に、から揚げにすると小骨によって食感が良くなり、サクサクのとても美味しいから揚げになりました。
最後に、卵は煮付けに。
こちらは特に特徴のある味ではありませんでしたが、美味しくいただきました。
味は抜群、ポイントは骨の処理
今回は初めて釣りあげたコノシロを食べてみましたが、とにかく味の方は抜群に美味で、ポイントは「骨をいかに処理するか」です。
骨切りはやはり重要で、なるべく細かく包丁を入れるほか、切り身にするときも斜めから包丁を入れ、できるだけ骨が短くなるように切るなどの工夫が食べやすさを左右します。
細かい処理が面倒な場合はある程度骨きりをし、から揚げにしてしまえば十分美味しくいただけます。
いずれにせよ、手間をかける価値のある美味しさでした。
今後また釣れる機会があれば、持ち帰って他の調理法も試してみようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。