【持ってて良かった小物たち】スマホの防水ケース【釣りの必需品】
目次
手漕ぎボートで事件に遭遇
ちょうど1年ほど前、油壺の小網代湾で、手漕ぎボートを借りて釣りをしました。
コロナ禍で釣り場がどこも混雑する中、手漕ぎボートも人気が出てきたのか、油壺の手漕ぎボートについて書いた記事は、コンスタントにアクセスがあります。
記事には書いていませんが、この日はちょっとした事件がありました。
今回はそのお話です。
落水者に遭遇
油壷での釣りはこの日が初めてで、ポイントもイマイチよくわかりませんでした。
とりあえず釣りを始めたのは、西向きに開いた湾の入り口から少し南に下った当たりのポイント。
そのポイントは底が見えるほど浅く、しばらくコマセを撒いてみたもののキタマクラやベラしか釣れないので、移動することに。
湾の開口部中央にある航路帯は少し深くなっており、その周辺がポイントになっているとの情報があったので、航路帯を目指して北上。
すると、航路帯の辺りに大きな物体が浮かんでいるのを発見。
よく見ると手漕ぎボートが転覆し、乗っていた方が落水しています。
助けに行こうかと思いましたが、我々が漕いでいくと30分はかかろうかという距離。
そもそも手漕ぎボートに引き上げると、こちらも転覆してしまうので引き上げることもできません。
そこで、本人が救助を要請しているのでは、と思いつつも、念のためボートを借りた油壷釣船組合に電話してみました。
電話に出たスタッフに状況を説明すると、これから救助に行くとのこと。
落水した方は、ライフジャケットを着用しており、転覆したボートに捕まり、呼吸は問題ない様子。
10分ほどすると、エンジン付きのボートが駆け付け、落水された方を引き上げ、ボートを曳航して湾内へ戻っていきました。
本人は通報できず…
落水した方は無事に救助され、大事には至りませんでした。
ただ、驚いたのは、本人からは救助の要請がなかったということ。
落水時に携帯電話を身につけていなかったのか、海水で故障したのかわかりませんが、連絡手段がなかったのでしょう。
現場は航路帯で遊漁船やヨットが時折航行しており、筆者が通報しなくても別の船に見つけてもらえたと思いますが、衝突の危険もある上、長時間海中にいると命に関わります。
あまり知られていないようですが、水温が20度以下の場合、早ければ2〜3時間程度で意識を失い死に至ることもあるとされています。
9月の相模湾の水温は20度を超えていますが、潮に流されれば見つけてもらえず、長時間漂流することもあり得るでしょう。
この日ボートを借りた油壺釣船組合では、この日の落水が2020年2回目とのこと。
さほど頻繁には起こらないようですが、不安定な手漕ぎボートではものすごく稀ということでもないようです。
落水の原因まではわかりませんが、航路帯だったので遊漁船などの引き波によるものか、何らかの理由でバランスを崩してしまったのかもしれません。
ライフジャケットはもちろんですが、落水しても自分で通報できるよう、携帯電話は防水ケースに入れて首に提げたりして身につけておくべきでしょう。
ボートに限らず、釣りの時は防水ケースが安心
筆者は手漕ぎボートに限らず、釣りの時はスマホを防水ケースに入れて身に着けるようにしています。
乗合船であれば、落水したとしても誰にも気づかれないことはほとんどないように思えますが、海上保安庁によると、乗合船で誰も見ていない間に落水し死亡する事故が過去に発生しています。
釣り場の種類にかかわらず、釣りの際はライフジャケットの着用とともに、落水しても自分で救助要請ができるようにしておきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。