【美味しいゲスト】意外と美味しいマルソウダ【ソウダガツオの見分け方】
目次
嫌われ者のマルソウダ
先日の釣行では、ソウダガツオの回遊があり、群れがいる時間帯は釣りたくなくとも釣れてしまう状態でした。
ソウダガツオと言えば、カツオに近い身質のヒラソウダは人気がある一方、血合いが多く鮮度の低下が早いとされるマルソウダは嫌われ者です。
今回は群れのほとんどがマルソウダだったようで、周囲の方もほとんどリリースされていました。
筆者も10尾近く釣り上げましたが、ヒラソウダは1尾のみ。
ただ、嫌われ者のマルソウダですが、きちんと処理すれば美味しく食べられるので、今回は最初に釣れた2尾を持ち帰ることにしました。
ソウダガツオの見分け方
ヒラソウダとマルソウダは、一見ほとんど同じに見えますが、よくよく見ると違いがあります。
捌いてみると、ヒラソウダはカツオのような身質で、血合いはさほど大きくありませんが、マルソウダはカツオよりも「ねっとり」した感じの身をしており、血合いがかなり大きいので、間違えることはないように思います。
捌かずに釣った直後に見分ける方法としては、以下の2点が良く知られています。
①エラの上の黒い模様(上の画像の赤丸の部分)
マルソウダ(上)はエラの上の黒い模様が背中の黒い部分に完全に繋がっていますが、ヒラソウダ(下)はわずかに白い部分があり、完全には繋がっていません。
②有鱗域(上の画像の青四角の部分)
エラの後ろから始まる有鱗域(ウロコのある部分)が、マルソウダ(上)は身体の後ろの方まで幅があり、線状の部分はわずかですが、ヒラソウダ(下)は身体の真ん中辺りで急激に細くなり、線状の部分が長めです。
個人的には、①の方が両者を比較するまでもなく簡単に見分けられるのではないかと思います。
マルソウダも美味しい!
鮮度の低下が早いとされているマルソウダですが、釣りあげた直後に数分間血抜きをし、すぐにクーラーボックスの中の潮氷(氷の入った海水)に漬けて持ち帰れば、問題なく食べられます。
今回は、3枚におろして血合いを取り、味噌・ショウガとともにたたいて片栗粉を混ぜたツミレ汁に。
マルソウダが高級カツオ節の材料とされているだけあって、素晴らしい出汁が出て最高でした。
鮮度が落ちる前に食べることを考えて2尾のみ持ち帰りましたが、もっと持ち帰ればよかったと後悔したほどです。
ちなみに、以前イサキ船に乗船した際にも、マルソウダが大漁に釣れたことがありました。
そのときは、3枚におろした身を塩茹でし、シーチキンのような状態にしてパスタの具材にしたりしていただきましたが、これもなかなか美味でした、
このときは、小骨を取らないまま加熱してしまい、後で除去するのが大変でした。
生の状態でも骨抜きで抜くのが難しいような身質なので、小骨部分は切ってしまうのが良いような気がします。
ソウダガツオはどっちも美味しい
今回釣れたヒラソウダももちろん持ち帰り、お刺身でいただきましたが、こちらも当然美味でした。
ただ、マルソウダのツミレ汁とどちらが美味かというと、間違いなくマルソウダでした。
最近の相模湾の釣果情報を見ると、まだまだソウダガツオが釣れているところが多いので、ゲットされた方はクーラーボックスの中をしっかり冷やしたまま持ち帰り、是非お試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。