【後編】ジギングリールの選び方

条件に合うリールを探す

前回の記事で、ライトジギング用の両軸リールを購入するにあたり、自分にとって必要なスペックを考えました。

【前編】ジギングリールの選び方

ライトジギング用両軸リールの購入を計画。必要なスペックを考えてみました。

まとめると、

  • 糸巻き量:PE1.5号~2.0号が200~300m
  • ギア比:パワーギア又はノーマルギア
  • 最大ドラグ力:5.0kg前後
  • ベアリング数:予算内でできるだけ多いもの
  • 剛性:軽さを重視しつつ、予算内でできるだけ高いもの
  • ハンドル:パワーハンドル又はダブルハンドル(筆者は左巻きを使用)

を可能な限り満たすリールを探してみます。

例によってハイエンドのものを購入すれば間違いないでしょうが、お財布との相談もあり、今回は現在使用しているバルケッタBB(実売価格15000円程度)よりもワンランク上のものを、ということで20000円~30000円程度のものをターゲットとしたいと思います。

シマノ

グラップラー

シマノのライトジギング用両軸リールの定番と言えば、グラップラーでしょうか。

グラップラーPREMIUMから、グラップラー、グラップラーCT、グラップラーBBと、ハイエンドからエントリークラスまでラインナップも豊富です。

ただ、PE1号から2号がメインになるモデルは、いずれもハイギア又はエクストラハイギアで、パワーギアのモデルはありません。

今回調べてみてわかったんですが、グラップラーに限らず、ライトジギング向けの両軸リールはハイギアが多いんですね。

良いリールになると、ギア以外の部分が優秀であれば、ハイギアでも大物相手にガンガン巻けてしまうものなのでしょうか。

グラップラーの中では比較的条件を満たしているのが、グラップラーCT。

グラップラー CT | 両軸(オフショア/船 小型) | リール | 製品情報 | SHIMANO シマノ

シマノ(SHIMANO) リール 19 グラップラー CT 151XG 左

ギア比は8.1のエクストラハイギアですが、シマノの高剛性をアピールする「ハガネボディ」仕様で、パワーハンドルを装備しており、自重は255gとまずまずの軽さ。

また、フォールレバーが搭載されており、ジグのフォールスピードの調整がより細かくできるのが嬉しいですね。

ベアリングは5個と、決して多くないですが、その分実売価格も25000円〜とリーズナブルで、糸巻き量もPE1.5号200mと、何とか条件を満たしています。

ベイゲーム

ベイゲーム | 両軸(オフショア/船 小型) | リール | 製品情報 | SHIMANO シマノ

ジギングだけでなくコマセ釣りなど幅広く使えそうなのなベイゲーム。

シマノ(SHIMANO) 船・手巻リール 両軸 18 ベイゲーム 150(右) カワハギ マルイカ タコエギ ヒラメ タチウオ タイラバ ジギング

150番台はギア比6.9のノーマルギアで、左右のダブルハンドル、パワーハンドルともに展開されており、好みに応じて選択可能です。

剛性はグラップラーCT同様の「ハガネボディ」ですが、自重は現在使用しているバルケッタBBと同じ220gで、グラップラーCT(255g)よりも35g軽量。

さらに、小型精密ギアによるスムーズな巻き心地を謳う「マイクロモジュールギア」を装備しており、ベアリングはグラップラーCTよりも少ない4個ですが、巻き心地はバルケッタBB(ベアリング3個)よりも良さそうです。

糸巻き量はグラップラーCTと同じPE1.5号200mで、価格はハンドルや左右で差があるものの21000円〜と、グラップラーCTよりも安価です。

マイナスポイントは、カウンターとフォールレバーが搭載されていない点。

安価な分、この点がグラップラーCTよりもやや不利ですね。

バルケッタFカスタム

バルケッタ Fカスタム | 両軸(オフショア/船 小型) | リール | 製品情報 | SHIMANO シマノ

バルケッタシリーズでPREMIUMに次ぐランクのFカスタム。

ギア比6.9のノーマルギアと、8.1のエクストラハイギアのモデルがあり、ノーマルギアはシングルハンドルとダブルハンドルが左右それぞれ用意されています。

本体は「ハガネボディ」に加えて、軽量かつ高強度の素材を使用した「CI4+」となっており、剛性は高そうです。

マイクロモジュールギアは非搭載ですが、ベアリングはグラップラーCT同様の5個で、重量はベイゲームとほぼ同等の225g。

また、グラップラーCT同様にカウンターとフォールレバーを搭載しており、この点ではベイゲームよりジギング向きですね。

糸巻き量は上記2機種と同じくPE1.5号200mで、価格はハンドルや左右で差がありますが21000円〜25000円程度と、グラップラーCTよりも安価です。

シマノの3機種の中では、性能と価格のバランスが最も良い印象です。

ただ、現在使用しているバルケッタBBよりも剛性やベアリング数、フォールレバー搭載といった点で優れているものの、その他のスペックはあまり差がないため、新たに買い直すほどか…?という気がしてしまいます。

ダイワ

キャタリナBJ TW

DAIWA : キャタリナ BJ - Web site

ダイワ(DAIWA) ベイトリール 15 キャタリナBJ 200SH (2015モデル)

メーカーのウェブサイトによると、キャタリナBJ(ベイジギング)は、タチウオやシーバスからメータークラスの青物までをターゲットとして想定。

ギア比4.9のパワーギア、6.3のノーマルギア、7.3のハイギアがあり、パワーギアとノーマルギアのモデルはダブルハンドルを、ハイギアモデルがパワーハンドルをそれぞれ装備。

剛性の高そうなアルミ合金素材のボディでありながら、掌に収まるサイズ感で、自重もノーマルギアタイプで280gとまずまずの軽さ。

また、このリールは最大ドラグ力が7kgと、他のリール(いずれも5kg程度)を大きく引き離しているのも特徴的。

ベアリング数は6個と、巻き心地も悪くなさそうです。

糸巻き量もPE1.5号250m、2.0号200mと十分で、実売価格は30000円弱で今回の予算ギリギリのラインですね。

カウンターやフォールレバーは非搭載なのが残念ですが、ベイジギングリールと銘打っているだけあって、東京湾のライトジギングを一通り楽しむのにピッタリなスペック。

30000円以内で金属素材の丸型リールが欲しければ、有力な選択肢になりそうです。

ティエラA IC

DAIWA : ティエラ A IC - Web site

ダイワ(DAIWA) 21 ティエラ A IC 150H-DH

2021年4月発売のモデルです。

ギア比6.3のノーマルギアと、ギア比7.1のハイギアの2種類で、ノーマルギアはダブルハンドルのみ、ハイギアはダブルハンドルとパワーハンドルの2種類のラインナップとなっています。

滑らかな巻き上げを可能にするというダイワの次世代ベイトテクノロジー「HYPERDRIVEDSIGN」を搭載。ベアリング数は6個と、巻き心地はかなり期待できそうです。

また、フレームにアルミ合金を採用するなど、剛性を高めつつも自重はモデルにより220~235gと軽量です。

糸巻き量はPE1.0号400m、2.0号200mと、これも十分なキャパシティ。

フォールレバーこそ非搭載ですが、水深のみならず巻き上げや落下の速度を液晶画面と音で知らせてくれるICカウンター付きです。

なくとも困りませんが、あると便利そうですね。

実売価格も26000円~と許容範囲。

ギア比、剛性、重量、糸巻き量、カウンター付きと、欲しい条件が一通り揃っているのは、このリールでしょうか。

ダイワ・ティエラA ICを購入

今回は5種類のリールを比較・検討して、欲しい条件を概ね満たしているダイワのティエラA ICを購入することにしました。

中でも、今回はノーマルギア、ダブルハンドル、左巻きの150L-DHを選択。

ダイワ ティエラA IC

力強く巻けるパワーハンドルにも惹かれましたが、やはり使い慣れたダブルハンドルに落ち着きました。

最近の東京湾はいよいよ夏タチシーズンに突入しつつも、良型が上がることもまだまだ少なくない状況のようで、次回の釣行は新たなリールで再びタチウオジギングというのも悪くなさそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。