【持ってて良かった小物たち】尻手ロープ
目次
小物はローコスト、ハイリターン
船釣りで使う小物は、安く簡単に手に入りますが、快適に釣りをする上ですごく重要な気がします。
今回は、持ってて良かった小物として、尻手ロープについて書きたいと思います。
釣り竿の命綱、尻手ロープ
尻手ロープは、言わば釣り竿の命綱。
船釣りを始めたころは使っていませんでしたが、今では釣行の際に欠かさず釣り竿に装着しています。
なぜ尻手ロープを使うようになったかと言うと、タックルの水没を目の当たりにしたからです。
沈み行くレンタルタックル
真夏の一日船、沖揚がり時刻が近づき涼しくなって来たころ、隣にいた同行者から「あぁ〜」という情けない叫び声。
海面を見ると、潮に流されながら沈んで行くレンタルタックルが…
すでに海面下数メートルまで沈んでいたタックルをなす術もなく見送るしかありません。
事態に気付いた中乗りさんに、「無くしちゃったら7000円弁償になっちゃいます」と言われ、うなだれる同行者。
ところが、程なくして、船縁外側にある木枠に、ハリスの付いた針が引っかかっているのを発見。
ハリスを手繰り寄せると、先程見送ったレンタルタックルが海面に姿を見せました。
なぜ落とした?
タックルを落とした理由を聞くと、シンプルに「手が滑った」とのこと。
早朝から丸一日釣りをしていると、注意力が散漫になりがち。
不注意で手元が狂ったり、船の揺れで思わぬ事故が発生するようです。
尻手ロープを自作
レンタルタックルを借りて、更に安価なタックルが手に入るほどの追加料金を払うのは辛い…
この件がキッカケで、尻手ロープの必要性を痛感。
既製品があることは知っていましたが、100均の製品で自作できそうだったので、自作しました。
材料は、カラビナ(両サイドが着脱できるもの)、コイルストラップ大、コイルストラップ小の100均製品3点と、自宅にあったロッドを束ねるためのロッドベルト。
ロッドベルトは、100均のマジックテープでも代用できそうです。
ロッド側はロッドベルトにカラビナを装着し、反対側はコイルストラップ小を使って船縁のパイプや穴に巻き付ける形で使用します。
その瞬間は突然に…
その後、タックルを海に落とすようなことはありませんでしたが、命綱が役に立つ瞬間が思わぬ形でやってきました。
ある日の釣行、ロッドを船縁の穴に立てて作業をしているときに船が移動を開始。
このとき、自分の不注意で天秤に付けたオモリが船縁に置かれたままでした。
作業をしていたのでそれに気づかず、船の加速に伴い揺れが大きくなり、オモリが海に落下。
水流を受けたオモリに引っ張られ、穴に立てていたロッドが宙を舞い、オモリの後を追うように海へ…
ただ、咄嗟に100均尻手ロープを掴み、ロッドが海面をバウンドしたときに一気に引っ張り、運良く回収に成功。
船縁の穴に立てた状態のタックルがまさか飛んで行くとは…
時間にしてわずか数秒の出来事でしたが、ヒヤッとしました。
この件以来、オモリはコマセカゴや船縁の内側の棚に置くようにし、短時間でも船縁には置かないように気をつけています。
あると安心、尻手ロープ
想定していたのとは違った形でしたが、尻手ロープを装着していたことにより、損失を回避できました。
気をつけているつもりでも事故は起こりうるので、釣り物にもよりますが、やはりあると安心ですね。
高価なタックルはもちろんですが、レンタルタックルでも紛失すると痛い出費が待っています。
レンタルタックルの方が装着しているのを見かけたことはありませんが、慣れないうちこそ特に必要ではないかと思います。
数百円で自作できますし、既製品も2000円以下で手に入ります。
しばらく自作のものを使っていましたが、使いにくく思うこともあり、今では既製品を使っています。
そのことについては、また改めて書きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。