【後編】電動リール、レンタルすべきか?買うべきか?

条件を満たすリールは?

前回の記事で、筆者が電動リールでやってみたい釣り物から、電動リールに必要なスペックを考えました。

【前編】電動リール、レンタルすべきか?買うべきか?

やってみたい釣り物をもとに、電動リールをレンタルすべきか、購入すべきか考えてみました。

①巻糸量:PE4~5号を300m~500mほど巻くことができるもの。シマノなら2000番又は3000番、ダイワなら400番又は500番

②巻上力:シマノの1000番以上、ダイワの300番以上。

以上の条件を満たすリールは、シマノであれば8種類、ダイワだと7種類。

性能的にはハイエンドのものを選べば間違いないのでしょうが、今回はレンタルタックルとのコストの比較なので、安価なものを購入すると仮定します。

シマノ

「プレミオ」

シマノの電動リール最安値は、3000番のみの「プレミオ」。

巻糸量は4号400m、5号350mです。

価格は3万円を切り、(執筆時Amazon価格29485円)、後で紹介するダイワのレオブリッツS500との価格差は約4000円。

3万円を切る価格は魅力的ですが、巻上力(シマノ巻上力28kg)が次に紹介するプレイズ3000(同50kg)よりもかなり劣っており、パワーに若干不安があります。

「プレイズ」

プレミオの一つ上のグレードが、「プレイズ」シリーズ。

プレイズに2000番はなく、3000番は巻き上げ速度重視の3000と、巻上力・持久力重視の3000XPがあり、価格差はほとんどありません。(3000の執筆時Amazon価格42350円。)

巻糸量はプレミオと同じ4号400m、5号350mです。

プレミオとの価格差は13000円ほど。

ワラサなどの青物を視野に入れると、プレミオだとやや不安なので、シマノならプレイズを選ぶべきでしょうか。

ダイワ

「レオブリッツ」

ダイワの電動リールで最もリーズナブルなのが、「レオブリッツ」シリーズ。

条件を満たすものの中で最も安価なものは、S500(執筆時のAmazon価格33550円)。

巻糸量は4号400m、5号350mで、シマノのプレミオやプレイズ3000と同等です。

価格がプレイズ3000よりも9000円ほど安いのは魅力的ですね。

これよりも巻糸量が多いS500J(4号500m、5号400m)になると、1万円ほど価格がアップします(執筆時のAmazon価格43258円)。

これでも、価格はシマノのプレイズ3000とほぼ同じ。

プレイズ3000とほぼ同じ価格で巻糸量に余裕のあるレオブリッツS500Jが、コストパフォーマンスに優れている印象です。

買うならダイワのレオブリッツS500Jでしょうか。

レンタルタックルとのコスト比較

マイタックルの場合、ロッドと道糸のPEラインも用意する必要があります。

ロッドは、オモリ250号まで対応可能なダイワの船竿で最も安価な「シーパワー73 120ー240」、12000円ほど(執筆時Amazon価格12182円)を想定。

PEラインは、シマノの「タナトル4」が4号、5号ともに100mあたり1100円ほど。

電動リールにダイワのレオブリッツS500Jを購入する場合の合計金額は、

12182(ロッド)+5500(PE500m)+43258(リール)

≒61000 となります。

筆者が電動タックルを揃えると、約6万円ほど必要になる計算です。

レンタルタックルが1回2000円とすると、約30回分。

現状の年間釣行回数は多くて10回程度なので、半数で電動タックルを使用しても、レンタル料の支払い金額が購入価格に達するのに6年ほどかかります。

ライトタックルでやりたい釣り物もたくさんある中、実際の使用頻度は、更に少なくなりそうです。

ただ、毎月2回ほど釣行し、2回に1回は電動タックルが必要な釣り物をやる方なら、約2年でレンタル料の支払い金額が購入価格に達します。

2~3年以内にレンタル料が購入価格に達するのであれば、購入してしまった方が賢いかもしれませんね。

結論:(筆者の場合)レンタルがお得。さらに、電源の問題も…

筆者の場合、マイタックルの使いやすさを踏まえても、やはり今のところはレンタル料に臆せず、電動タックルの釣り物がやりたくなればレンタルした方が合理的なようです。

電動リールは未知の世界でしたが、好みの釣り物から条件を絞り込んでいくと、案外自分に適したリールを絞り込むことができました。

いろいろ見比べるのに、カタログがあるとやはり便利ですね。

ダイワの総合カタログをいただきました

某釣り具チェーンにて、ダイワのカタログをゲット 先日、某釣り具チェーンにて買い物をした際、一定金額を購入すれば「ダイワかシマノの2021年版総合カタログを進呈」…

以前入手したダイワとシマノの総合カタログが活躍しました。

ただ、大きさや重さなど、実物に触れてみないとわからないことも多そうです。

また、今回調べてみて初めて知ったのは、電源の問題。

電動リール自体も高価ですが、電源となるバッテリーもまた高価で、しかもリールよりも短いスパンで買い替えが必要となる可能性もあるようです。

バッテリーに関しては、また改めてまとめたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ダイワ(DAIWA) 電動リール レオブリッツ S500J S500J 2017年モデル