【釣行記】タチウオジギング釣行記(2021.7.3 新山下 渡辺釣船店)
目次
豪雨の中、タチウオジギングへ
先週末、新山下・渡辺釣船店の「ルアータチウオ」に乗船しました。
この日の予報
日の出:4時30分 日没:19時00分
満潮:10時56分、23時38分
干潮:5時15分、16時55分
潮回り:小潮
天候:大雨 風:南4m~北8m
波:1.0~1.3m(観音崎沖)
ジギング専門の渡辺釣船店
東京湾の人気ターゲットであるタチウオは、多くの船宿で狙うことができるものの、ほとんどの船宿は餌釣りがメイン。
一方、今回乗船した渡辺釣船店は、数少ないジギング専門で出船している船宿です。
ここ数週間、渡辺釣船店や同じくジギング専門で出船している深川吉野家の釣果情報を見ていると、トップが50〜100尾を超える日もあるような好調ぶり。
そのためか、深川吉野家は1週間以上前から釣行予定日は満船。慌てて渡辺釣船店に電話し、友人Mと2名分の予約を入れ、釣行当日を迎えました。
当日は前夜から警報級の大雨が降り続き、念のため出発前に船宿に電話すると、「雨だけなのでもちろん出船します」と頼もしい答えが返ってきました。
7時出船ということで、6時前に現地に到着すると、船宿前の駐車場はすでに満車。
ひとまず店前で荷物を降ろし、船宿の方の指示で少し離れたファミリーマート横の駐車場の指定された区画にに駐車します。
船宿の建物は比較的新しく、トイレも清潔に保たれています。
受付で乗船料金(9000円)と駐車料金(500円)を支払うと、船に荷物を持ち込み釣り座を取ってくださいとのこと。
受付では様々なカラーや重さのジグが一通り販売されており、ここで買い足すこともできます。
この日は大雨にも関わらず、最近の好調に釣られた合計40名の釣り人が集まり、2隻出船するとのこと。
2隻のうち1隻のミヨシから2人分が空いていたので、友人Mとともに釣り座を確保。
雨が激しいので、船宿で雨宿りしながら出船を待ちます。
当日の釣り模様
昨日までの好調はどこへやら…
定刻の7時に船は桟橋を離れ、ポイントに向かいます。
「雨で視界が悪いので50分くらいかかります」とのアナウンス。
キャビンの使用も案内されていましたが、すでに若干「密」な感じだったので、中には入らず雨風が避けられるキャビン入口にうずくまり、ウトウト。
8時ごろ、猿島沖に到着すると、数隻のタチウオ船が集まっています。
「ここは8時からなのでしばらく待ってね〜」と船長のアナウンス。協定でもあるんでしょうか、8時になると全ての船が一斉に釣りをスタート。
猿島沖は、水深60〜70mほどで、船長から反応が出ている水深が逐次アナウンスされます。
昨日も好調だったようなので、お立ち台から期待を込めてジグを投入しますが、反応なし。
型は見たとのアナウンスがありましたが、船長はすぐに見切りをつけ、15分ほどで観音崎沖に移動しました。
船は船団の最も南側に回り、再スタート。
リーダーやジグにはタチウオの仕業と思しき傷がついているものの、アタリらしきらものはありません。
今回も以前のイシモチ船と同じく、「昨日まで釣れていたのに」パターンかと、不安が高まります…
潮止まりに向けてやや活性アップ
観音崎沖も30分ほどで見切りをつけ、船は再び猿島沖に舞い戻ります。
ジグのカラーを変えたり、ワンピッチジャークの強度を変えたりといろいろ試していると、15分ほどしてようやく待望のヒット。
浮上したのはいわゆる「夏タチ」サイズ、指3本ほどの小型のタチウオでしたが、ボウズを脱して少し安堵しました。
ヒットルアーは鏡牙セミロング130g、東京湾定番のパープルゼブラで、指示タナ上限の40mよりも更に上の30mまで割と強めにシャクリを入れてのヒット。
しかし後が続かないので、アンチョビメタルのサーベルピンクに変更すると、またしても強めのシャクリで水深35m付近でヒット。
活性が上がってきたのかと思いきや、周囲ではほとんど釣れない状態が続き、10時ごろ、船は再び観音崎沖へ向かいました。
再び我慢の時間
潮が速い観音崎沖では、150gが船長の指定。
先ほどと同じように、指示ダナの上限より10m上まで誘い上げを続けていると、今度はフォールに入った直後に道糸が止まったので巻き合わせでヒット。
今度は鏡牙リアフォールのダブルピンクゼブラで、指4本ほどのまずまずのサイズをゲット。
ところが、ここから潮止まりの11時を挟んで、沈黙の時間がスタート。
船長も良い群れを探して猿島沖と観音崎沖を何度も往復しますが、周囲の他船も含めてほとんど魚が見られない時間が続きます…
ジグやアクションをいろいろと試すも、全く反応がなく、周囲も釣れないので釣り方を真似ることもできないまま、2時間近くが経過…
渋いときはメリハリが重要?
何とかならないものかと、「タチウオ ジギング 渋い時」と検索すると、あるブログを発見。
曰く、渋い時はスローな釣りが良いと言われるが、むしろ速巻きでやる気のあるタチウオを釣りつつ、フォールでは時々フォールを止めてジグをしっかり見せ、活性が低いタチウオを釣るのが、数を伸ばすコツ、とのこと。
これが今日の状況にマッチしたのか、12時を過ぎ潮が流れはじめたこともあってか、このあとヒットが増加。
4本目は速巻きで指示ダナ上限の40mまで巻き上げ、フォールに転じた直後にヒット。ヒットルアーは、アンチョビメタル130gのアカキンストライプ。
直後に同じパターンでアタリがあるも、これは乗らず…その後、速めのワンピッチジャークで1本を追加し5本目。
この後1時間ほど再び沈黙するも、13時を過ぎたころから再度ヒットが急増。
6本目は、指示ダナ上限から何度かフォールを止めつつ落としていくと、止めから再度フォールに入ったところでヒット。
指4本半ほどでしたがかなり引きが強く、スナップが伸ばされてしまい4~6本目を釣ったジグをロスト…
まさかのドラゴンが襲来
ここまでの状況でゴールド系が良さそうなので、少々重い160gのアカキンを投入します。
この時間には猿島沖水深75mとやや深めの海域を流しており、水深65mほどをゆっくりとフォールさせていると、突然ジグが落ちなくなったので、巻き合わせで何かがヒット。
これまでにない重さで、リールが力負けしてしまい巻き上げられず…
バーブレスフックのタチウオジギングでポンピングするとバレるのでNGと言われますが、やむを得ず竿をあおって魚を寄せると、少しずつ浮上してきます。
船に近づいてくると、船底のほうにどんどん道糸がもぐっていくので、もしや反対側の方とオマツリか…と思い、振り返りますが、オマツリしている様子の方はいません。
魚かどうか半信半疑のまま巻き上げると…タチウオですが、どう見ても抜き上げられそうにないので、友人Mにタモ入れしてもらいます。
帰宅後に検量すると1.4kg、全長110cm、お腹は卵でパンパンに膨れ、指7本ほどの大きさ、ドラゴンと言ってよいサイズでしょうか。
実はこの直前に、友人Mとその隣の方が連続でドラゴン級のタチウオを上げており、筆者を含めミヨシからドラゴンが3連発。
夏タチと呼ばれる小型が増える季節ですが、まだまだ大物も多数潜んでいるようです。
その後も、最後の一流しまでにフォール中に1本、早めのワンピッチジャークで1本をそれぞれ追加し、9本に。
最後の一流しでは、1投目にヒットしツ抜けか、と思われましたが、巻き上げ途中に痛恨のバラシ…結果、9本で沖上がりとなりました。
今シーズン5戦目にして初勝利?
豪雨の中の出船で、前半はアタリも少なく、嫌な予感しかしませんでしたが、後半は数・型ともに上向き、前回の5本を上回る9本をキャッチ。
今シーズン「初勝利」とも言える大満足の釣行でした。
釣行前日の渡辺釣船店の釣果は、小型メインで22〜89本。
釣行当日は0〜25本と、前日までと比べ数は出にくかったものの、深場がメインの釣りとなり大型が出やすい条件だったのかもしれません。
釣行翌日の渡辺釣船店の釣果は2〜53本、翌々日は6〜45本と、翌日から再び好調を取り戻しており、今後も期待できそうですね。
この日の釣果
タチウオ 9本
最後までお読みいただき、ありがとうございました。